実戦復帰バレだけじゃない ヤクルトが放つ「二の矢、三の矢」
「思ったより悪くなかったね。ボールも見えた。左足もOK」
5月に左足の手術で離脱していたヤクルトのバレンティン(31)が、15日の二軍戦で実戦復帰。3番指名打者で出場し、無安打ながら2四球。体は若干、緩み気味で、マシン相手の打撃練習ではからっきしだったが、試合前の練習では打撃投手相手になったとたんに柵越えを連発。池山野手総合コーチも「足も故障前の春先に比べれば状態はいい。飛ばすことに関してはずばぬけている。(実戦に出たばかりで)体はできていないけど、ゲームをこなしていけば、絞れてくると思う」と話した。
早ければ18日の巨人戦から一軍復帰する予定で、13年にシーズン最多本塁打記録を更新する60本を放った大砲の復帰は、優勝を争う巨人、阪神にとって脅威になる。
バレだけじゃない。この日の試合では、リハビリ明けの先発2人が揃って登板した。
今季、6勝0敗、防御率2.18と好調ながら、右大胸筋肉離れで離脱していた山中(30)は、先発して2回無失点と復調をアピール。開幕ローテ入りを果たした13年ドラフト1位右腕の杉浦(23)も、2番手で登板し、3回1失点。8月5日の楽天戦で1回で緊急降板し、右ひじ痛による長期離脱もウワサされた杉浦は「右ひじを痛めたわけではない」とこれを否定。原因不明の皮膚炎が影響して投げられなかったそうで、「今年は少ししか投げられていない。何とかチームに貢献したい」と意気込んだ。