指導経験ゼロでも…阪神が金本氏に「監督要請」する理由
若くして指揮を執ったかつての村山実監督や吉田義男監督も兼任コーチの経験があった。指導者経験皆無の金本氏が、それでも支持されるのはなぜか。
「背に腹は代えられないのですよ」と、前出の記者がこう続ける。
「阪神は10年を最後にここ4年間、ホームゲームの観客動員数が300万人を割っています。12年ぶりに260万人台まで落ち込んだ昨年は、日本シリーズに駒を進めたことでかなりの収益がありましたけど、優勝した03年や05年と比べたら、球団がドル箱になっているとは言い難いのです。阪急阪神ホールディングスはいま、阪神百貨店やその周辺のリニューアルの真っ最中。当初の総事業費は1000億円規模ともいわれた大掛かりなプランですからね。タイガースには儲けてもらわなければならない。真弓、和田と地味な指揮官が続いただけに、話題性があって人気者の金本を監督にしたいのですよ」
根本的な球団改革やチーム強化より、まずはカネ儲けというのだ。