<第1回> 阿部「捕手復帰」がチーム崩壊の序曲
小林(26)=56試合
相川(39)=31試合
加藤(34)=22試合
実松(34)=11試合
そして、「99%ない」はずだった阿部も23試合でスタメンマスクをかぶった。巨人OBが言う。
「原監督の頭には、阿部の一塁コンバートを決めた時点で『正捕手は2年目の小林』というのがあった。でも、話を聞くと決まって口をつくのは、『リードがねえ』『まだ発展途上』と後ろ向きの言葉ばかり。でも、経験が足りないのは最初から分かっていたことでしょう。試合に出さないと、その経験は積めない。そのために、阿部をコンバートしたはずなのに、チームが波に乗り切れないこともあって、原監督は我慢ができなかった。ベテランの相川が故障で離脱し、開幕7試合目で阿部を捕手に復帰させたときには、さすがに選手からも『なにを考えているのか分からない』『あれで小林は死んでしまった』とブーイングが出た。振り返ればあの一件で、完全にチーム内がギクシャクし始めたように思う」
■阿部がかけた「憤怒の電話」の中身