2025年全球団の新外国人助っ人 専門家が掛け値なし採点!「D評価」「ブンブン丸」獲得の球団は?
2月1日から始まるプロ野球のキャンプ。各球団の新助っ人も続々来日しているが、活躍しそうな選手、期待外れに終わりそうな選手は誰か。「メジャーリーグ選手名鑑」著者でもあるスポーツライターの友成那智氏の採点は──。
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友成氏は「特A」はいないとしながら、「A」評価をするのが、広島のエレフリス・モンテロ(1億3000万円)と、ロッテのブライアン・サモンズ(1億円)だ。
「主に一、三塁を守るモンテロは昨季こそメジャーで打率.205、4本塁打だが、3Aでは打率.309、16本塁打、出塁率.397、OPS.979の数字を残している。三塁打も3本打っており、パワーに加えて足もある。長距離砲タイプなので最初は苦労するかもしれないが、日本のストライクゾーンに慣れさえすれば結果を出すとみています」
先発候補の左腕サモンズはどうか。
「豊富な球種と制球力が武器。昨季、タイガースでメジャーデビューし、すべてリリーフ登板で6試合、27回3分の1、防御率3.62の好成績。それでも自由契約になったのは、サモンズ以上に優れた、若い投手が山ほどいるからです。タイガースの昨季のチーム防御率は30球団中4位の3.61ですからね」
内野のユーティリティーであるオリックスのジョーダン・ディアス(8000万円)と先発候補の中日のカイル・マラー(1億円)は「B+」、内外野を守れる西武のタイラー・ネビン(2億5000万円)は「B」と、こちらもまずまずの評価だ。
「ディアスは昨季、ネビンは一昨年、3Aで打率3割以上の好成績を残した。巧打とパワーを兼ね備える。変化球に対応できれば、高い数字を残せるでしょう。マラーはマイナー時代から期待株と言われていた投手。細かい制球はイマイチながら、最速156キロの直球でグイグイ押すタイプです。この3人はいずれも前アスレチックス。アスレチックスは長年、年俸が高騰した主力を放出し、若手を育てて勝ってきたが、近年はそのサイクルが不発。2028年の本拠地ラスベガス移転までに何とかチームを強化しなければならず、選手の大幅な入れ替えを断行している最中です。だから、『それなりに良い』レベルの選手が日本球界に流れています」