<第2回>「原流マニュアル」を生んだ挫折と飛び込み営業
「ハウスプラスは、国の認可を受けた第三者機関として、建物の安全性などを客観的に調査するのですが、ある意味、指導的に物を言う立場にあるために、良かれと思って言ったことを“上から目線でエラソーに”と捉えられたこともありました。ムキになって相手を怒らせてしまい、大ゲンカになったこともありました」
そんなエピソードを笑みを浮かべながら明かしてくれたが、「それほどまでに命を懸けて仕事と向き合ってきた」という自負心が、言葉の端々から伝わってくる。
陸上部を去ってからの10年間、原はビジネスマンとしての経験を積み重ねていった。青学大の監督に就任すると、ビジネスのノウハウを新たな仕事場となった「大学駅伝」にすべて持ち込んた。(つづく)