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原晋青山学院大学陸上部監督

1967年3月8日生まれ。広島県出身。広島・世羅高で主将として全国高校駅伝準優勝。中京大卒業後、中国電力陸上競技部1期生として入部。ケガなどで5年の競技人生を終え、同社営業部でサラリーマン人生をスタートした。04年に青学大陸上部監督に就任。09年、33年ぶりに箱根駅伝出場。12年に出雲駅伝初制覇。15年箱根駅伝で青学大を史上初の総合優勝に導いた。

<第2回>「原流マニュアル」を生んだ挫折と飛び込み営業

公開日: 更新日:

 27歳で新米営業マンとして一からのスタートを切ることになった。当然、陸上部だった頃とは周囲の見る目も変わった。

「あれほどのストレスがたまったことはなかった」と当時を振り返る。戸惑うことばかりだったと言うが、次第にノウハウを体得していく。

「今日は『この産業道路の端から端まで飛び込み営業に行くぞ』とアポなし営業をしまくっていました。会社から与えられたマニュアルをそのままなぞるのではなく、原流マニュアルを自分自身で作っていくことが大事ということに気付いた。お客さんからアイデアをいただくことも多かったです。営業の答えは“すべて現場”にありましたね。いかにお客さんとウイン=ウインの関係を作れるか――。そのことを常に考えていました」

 陸上部をクビになった男は、社内でトップクラスの実績を誇る「伝説の営業マン」への転身に成功した。00年には「ハウスプラス中国住宅保証」という新会社の創設プロジェクトチームに抜擢された。こうした成功譚は持ち前の度胸の良さがあればこそ。だが、血気盛んな元スポーツマンゆえ、その度胸があだとなって失敗談も多かった。

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