辞任示唆コーチが一転昇格…早くも巨人で囁かれる“原院政”

公開日: 更新日:

 巨人は29日、来季から新設する三軍のコーチングスタッフを発表し、高橋由伸新監督を支える来季の全組閣が決定した。不可解なのは、CS敗退後に辞任を示唆していた村田真一総合コーチ(51)が、辞めるどころかヘッドコーチに昇格したことである。

 14年は打撃コーチ、今季は打撃部門の責任者でもある総合コーチを務めた。貧打は昨季から続いており、巨人周辺では「担当コーチの責任は重い」との声が多く聞かれた。実際、清水打撃コーチは責任を負う形で退団。だから村田コーチ本人も辞任を示唆していたのだ。

 球団関係者によると、幹部も引き留める意向はないと明言していたという。それが急転、「慰留」という形で残留。それどころか、新監督を支えるヘッドに昇格するというから、秋季練習中のナインもひっくり返った。

「村田さんって辞めるんじゃなかったんだ。清水さん(打撃コーチ)は辞めたのに……」

 あちこちでこんなヒソヒソ話が飛び交っている。球団関係者が言う。

「若い打撃コーチが責任を取っているのに、と誰もが思うでしょう。これは原前監督の強い意向が働いたとみるのが妥当。村田コーチと二軍監督への配置転換が決まった斎藤投手コーチは、前監督の12年間の全政権を支えた原派の筆頭。いわば右腕と左腕です。辞任を申し出た前監督は、自ら身を引く代わりに、あの2人だけはそれなりの立場で残してくれと強く希望したともっぱら。そうじゃなければ、幹部の言い分が百八十度も変わるはずがない。そこで前監督も譲歩した。19日の退任会見では球団から打診されたポストを『しばらくはフラットな状態で』と断ったのに、たった1週間後の26日に『球団特別顧問』を引き受けると発表。球団と前監督が譲歩し合った結果と見られています」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  2. 2

    インドの高校生3人組が電気不要の冷蔵庫を発明! 世界的な環境賞受賞の快挙

  3. 3

    中森明菜が16年ぶりライブ復活! “昭和最高の歌姫”がSNSに飛び交う「別人説」を一蹴する日

  4. 4

    永野芽郁「二股不倫」報道で…《江頭で泣いてたとか怖すぎ》の声噴出 以前紹介された趣味はハーレーなどワイルド系

  5. 5

    永野芽郁“二股不倫”疑惑「母親」を理由に苦しい釈明…田中圭とベッタリ写真で清純派路線に限界

  1. 6

    田中圭“まさかの二股"永野芽郁の裏切りにショック?…「第2の東出昌大」で払う不倫のツケ

  2. 7

    永野芽郁“二股肉食不倫”の代償は20億円…田中圭を転がすオヤジキラーぶりにスポンサーの反応は?

  3. 8

    雑念だらけだった初の甲子園 星稜・松井秀喜の弾丸ライナー弾にPLナインは絶句した

  4. 9

    「キリンビール晴れ風」1ケースを10人にプレゼント

  5. 10

    オリックス 勝てば勝つほど中嶋聡前監督の株上昇…主力が次々離脱しても首位独走