原野球の継承拒絶 由伸巨人のキーマンに「現主力」指名の思惑
巨人の高橋由伸新監督(40)は、はたしてどんな野球をやるのか。白石オーナーから「原野球の継承」「リーグ最下位の貧打線の強化」などと注文をつけられたが、「原(前)監督と同じ野球はやらないと思う。前監督の基本方針は個人よりチームだったけど、由伸さんは個人を尊重する監督になるのではないか」と中堅選手がこう言う。
「試合中、モニターを見ながら、巨人や相手ベンチの采配について『オレならこうする』『今のはちょっと違うよな』と漏らすこともあった。原前監督のように主軸に送りバントをさせたり、打順を急降下させたり、元4番の村田さんに代打を送ったりするような采配はしないと思う。かつては自身も中心選手だっただけに、主力のプライドを軽んじる采配には嫌悪感を持っている。仮に代打が成功しても、それによってベテランが死んでしまったら意味がないと考えるタイプです」
今季終盤、原前監督は村田修一(34)をスタメンから外し、新人の岡本を抜擢した。それも、由伸新監督は村田を復活させたいと考えているという。
「かつての本塁打王でFA入団というプライドを重んじてというのもあるけど、そもそも堅実で冒険をしない性格。ベテランがソッポを向いた時の波紋の大きさを気にしているのでしょう」(前出の選手)