大胆な阿部とは対照的…G高橋新監督「慎重かつ臆病」の素顔

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 多くの問題を抱える巨人の第18代監督に40歳の高橋由伸が就任した。2位に終わったチームは世代交代の過渡期を迎え、戦力は明らかに下降線をたどる。そのうえ、野球賭博事件が発覚して大激震。盟主が屋台骨から揺らぐ中での船出だ。97年のドラフトで自らの意思に反して巨人に入団したといわれる高橋由は今また、現役に強い未練を残しながら、周囲から完全に外堀を埋められる形で火中の栗を拾う。「従順な天才打者」の正体を改めて探る――。

「大変、重いというか、すごい責任がある役割になりますが、今までの先輩たちがつくりあげた伝統を守りつつ、自分らしさも出しながら、不安もいっぱいありますが、覚悟を持って邁進していきたいと思います」

 26日、都内で開かれた就任会見。3年契約で球団の要請を受諾した高橋由伸新監督は、集まった155人の報道陣を前に硬い表情でこう言った。

 冒頭の言葉は、「今の心境は?」と代表者から最初に聞かれた質問に対する返答だ。わずかこれだけのコメントを発する間、「えー」と言って9度も言葉を切り、そのたびに視線を泳がせた。

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