ファンともケンカ上等 ダルの“新ボス”ブロケイル氏って?
ダルビッシュ有(29)の新しいボスが決まった。
レンジャーズは5日(日本時間6日)、今季限りで退任したマイク・マダックス投手コーチの後釜に、11年から13年までアストロズの投手コーチだったダグ・ブロケイル氏(48)の就任を発表した。
00年にはタイガースで野茂英雄と同僚だった同氏は、現役時代から血気盛んなことで知られる。試合中にスタンドのファンと口論するのも珍しくなかった。レンジャーズでプレーしていた04年には敵地のファンのヤジに激高。ブルペンのフェンス越しに、観客と掴み合いを演じた。加勢した同僚のフランシスコがスタンドに投げ入れた折り畳みイスが女性客の顔面を直撃。顔が切れ、鼻の骨を折る重傷を負わせた。フランシスコは暴行容疑で逮捕され、ブロケイルは7試合の出場停止処分を食らった。
自軍の投手は守らなければならないという意識が強いのだろう。アストロズのコーチ時代にはKOされてベンチに引き揚げる投手に汚いヤジが飛ぶと、本人に代わってベンチを飛び出し、客とやり合ったこともある。
コーチとしては、技術指導よりも選手を乗せるのがうまいタイプ。現役時代にダルと同じ右肘のトミー・ジョン(腱の再建)手術を2度受けるなど、肩、肘合わせて10回もメスを入れている。その体験談も含め、早ければ来年5月にも復帰予定のダルにはマダックス前コーチ以上に強力な援軍となるかもしれない。