ロシア陸連ドーピング問題の波紋 コーチ・選手から反発の声
ロシア陸連が組織的に関与していたとされるドーピング問題で美女ジャンパーたちに動揺が広がっている。女子棒高跳び世界記録(5メートル06センチ)保持者で04年アテネ、08年北京五輪金メダリストのエレーナ・イシンバエワ(33)もそのひとりだ。
イシンバエワは世界反ドーピング機関(WADA)独立委員会が、ロシア陸連に資格停止処分を科すべきと勧告したことに猛反発。イシンバエワのコーチであるエフゲニー・トロフィモフ氏がロシアのタス通信の取材に「彼女は勧告に驚いている。推定無罪のようなものだから」と不快感を示したという。
国際陸連は13日に臨時理事会を開いてロシア陸連の資格停止を協議する。結果次第ではロシアの陸上選手は来年のリオ五輪に出場できなくなる恐れもある。
14年6月に女児を出産したイシンバエワは現在、大会後に引退を決めているリオ五輪出場を目指してトレーニングを継続中。それだけに同コーチは「なぜ違法な薬物を使っていない選手まで責められるのか」と教え子を擁護した。
イシンバエワ以外にもロシア陸上界にはロンドン五輪走り高跳び金メダルのアンナ・チチェロワ(33)、走り幅跳びのダリヤ・クリシナ(24)らリオでの活躍が期待される美女ジャンパーは少なくない。ドーピング検査で「シロ」なら、せめて美女ジャンプだけでも五輪で見たいものだ。