マウンドから舞台へ 元阪神・嶋尾康史が役者に捧げた20年
あと3年で50歳。年齢を重ねれば重ねるほど役者の深みは増す一方、立ち位置も変わってくる。今後はどんな俳優を目指していくのか。
「役者は大きく分けて2つのタイプがある。一つは役に対し近寄っていくタイプ。もう一方は、与えられた役を自分色に染めるタイプです。私はどちらかと言えば後者なので、見ている人たちの心に少しでも残るような役者を追求していきたい。役の大小を問わず、存在感があるというか。そういう役者であり続けたいですね」
▽しまお・やすひと 1968年5月6日、兵庫県姫路市生まれ。東洋大姫路高から86年ドラフト2位で阪神に入団。96年に現役引退後、テレビ東京ドラマ「魚心あれば嫁心」で俳優デビュー。以後、テレビドラマや映画、舞台等で活躍。2016年1月に大阪、同3月には東京で本人演出による舞台「かすていら 兄と私の一番長い日」に出演予定。プロ通算成績は66試合で3勝7敗1セーブ、防御率4・06。身長188センチ、体重89キロ。右投げ右打ち。