マエケン獲得見送り? “本命”ドジャースに投資抑制情報
入札制度でメジャー挑戦する前田健太(27)の移籍先として有力視されるのがドジャース。
エース右腕・グリンキー(32)の引き留めに失敗、岩隈久志(34)も土壇場の健康診断が原因で取り損なったといわれていて、いよいよ先発の補強に血眼になるというのが「本命視」される根拠だ。
なにしろ今季の年俸総額約283億円は30球団中トップ。オーナーグループの一員がNBAの元スーパースター、マジック・ジョンソン(56)というメジャーナンバーワンの金満球団だ。どこよりも資金は豊富だけにマエケンにもドカンと札束を積み上げるとみられているのだが、ここにきてまったく逆の情報が米球界のネット裏を駆け巡っている。
「ドジャースはこのオフ、選手の年俸総額を意図的に抑えているというのです。グリンキーも岩隈も最終的に費用対効果を考慮して獲得を見送ったらしい」とは代理人関係だ。
「メジャーには課徴金(ぜいたく税)制度があり、その年の年俸総額が規定額を超えた球団には課徴金が課されます。ドジャースは今季年俸分にかかるぜいたく税が約52億円で去年の32億円を大きく上回ったのです。ぜいたく税は年を追うごとに、雪だるま式に膨れ上がるシステム。03年から11年連続でぜいたく税の金額がトップだったヤンキースも、さすがに払うのがバカバカしくなって選手総年俸を引き締めにかかっているくらいですからね。ドジャースもおそらく同様ですよ。フリードマン編成担当副社長はレイズ出身、ザイディGMはアスレチックス出身。補強部門の責任者2人が費用対効果を重視したチームづくりにたけた人たちです。現有戦力で十分勝負になると踏んで、無駄な投資は控える方針でしょう」
金満球団がマエケン獲得に本腰を入れれば、自然と争奪戦の相場も上がっていく。しかし、相場を引っ張り上げる球団がない限り、争奪戦は停滞せざるを得ない。「評価してもらえればどこでも」と言う前田のダメージはデカい。