連続トリプルスリー狙うヤクルト山田に「2つの課題」
昨季、3割、30本塁打、30盗塁の「トリプルスリー」を成し遂げたヤクルトの山田哲人(23)は、2年連続の快挙達成を今季の目標に掲げている。
それには、さらなる強化が必要になる。
その一つが体重増だ。山田の公称体重は76キロ。もともと太りにくい体質で、プロテインの摂取を欠かさなかったが、それでも夏場には、72キロ程度まで体重が落ちた。
「山田は細身の体でもヘッドスピードの速さと感性の鋭さで成績を残してきた。ベース体重が増えてパワーが強化されれば、長打はさらに増えるはず」とは、ヤクルト首脳陣の一人だ。
苦手克服もカギを握る。昨季は巨人戦で打率.219、4本塁打、13打点。昨季中、「なんか打てなくなるんですよ」と、コボしたのは本人。変化球中心の配球でタイミングを外され、打撃を崩されることもあった。
ライバル球団のスコアラーが言う。
「山田にはまともには勝負できない。巨人がやっていたように変化球で打ち気を削いだり、“ぶつけたらゴメンなさい”というくらいの気持ちで内角を突いていかないといけないでしょう」
昨年の優勝チームのヤクルトは、ただでさえ他チームのマークが厳しくなる。中でも山田封じは最重要ポイントだ。そこをくぐり抜けて2年連続で快挙を達成すれば、昨年以上に価値がある。