元ドラ1安達さんが病死…「阪神の歴史」を訃報で振り返る
それぞれ死に至った経緯は違うが、ベテラン阪神OBがこう言う。
「小林は78年に起きた江川事件の『空白の一日』で巨人から移籍してきた。1年目からエースとして絶大な人気があったが、酒を毎日浴びるように飲み、プレッシャーと闘っていたことはあまり知られていない。83年に13勝を挙げたにもかかわらず球団や野球に嫌気がさして同年限りで引退。引退後は事業が低迷するなど、苦労を重ねていた。伊良部にしても、ロッテ、メジャーで活躍し、阪神でも人気を誇ったが、阪神時代からトラブルが多かった。引退後は、酒に酔って暴行事件を起こしたり、飲酒運転の疑いで逮捕されたりしたこともある。事業に手を出してダマされたとも聞いた。投手は孤独といわれるが、華々しい時代から転落人生を歩み、心労もあったことだろう。古谷代表も中村GMも実直な性格だと評判だった。中村GMは、GMになってから酒量が増えていたという。中間管理職として親会社や上層部、現場、ファン、マスコミと常に板ばさみの状態が続き、相当な負担がかかっていたのかもしれない」
また、阪神に詳しいスポーツライターが言う。