著者のコラム一覧
松崎菊也戯作者

53年3月9日、大分県別府市生まれ。日大芸術学部放送学科卒業後は宇野重吉らが率いる「劇団民藝」に所属。その後はコントグループ「キモサベ社中」「キャラバン」を経て、88年にコントグループ「ニュースペーパー」を結成。リーダー兼脚本家として活躍した。98、99年にはTBSラジオ「松崎菊也のいかがなものか!」でパーソナリティーを務めた。現在も風刺エッセイや一人芝居を中心に活躍中。

若者よ「レジェンド」なんて踏んづぶせ

公開日: 更新日:

 大晦日に紅白歌合戦を見たら、寄る年波に勝てぬ歌手どもがぞろぞろ出てきて、どいつもこいつも昔のヒット曲を歌っていて完全に懐メロ大会だった。ありゃま、ジジババが口を開けて集まる骨董市だ。どの歌手も年輪を重ねたというよりは年輪を白粉で塗り込めていて、少し引いてみるとジジババの仮装大会のようで不気味だった。

 しかも、みんな歌が下手になっている。声が出ない。自慢だったビブラートはのたくり、伴奏よりキーが下がり気味。聴いちゃいられないのだ。とうに第一線から外れているのに、自分だけはそう思っていない。歌は年輪ではないのだと取り巻きの誰も言ってやらないから、自分でそろそろ潮時か? と悟らない限り退かない。

 紅白歌合戦の出場歌手に、オレ(62歳)よりも年上がかなり多いのに驚いた。若いのも時折、出てきて歌うんだが、どこのはやりモノやら分からぬ無国籍で粋がるくせに、妙に縮こまった栄養不良病的少年少女ばかりで、これまた聴くに堪えぬ。ゲ~ノ~界という特殊な場所が、最も少子高齢化が象徴的に表れるところなんだと改めて思った。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  2. 2

    インドの高校生3人組が電気不要の冷蔵庫を発明! 世界的な環境賞受賞の快挙

  3. 3

    中森明菜が16年ぶりライブ復活! “昭和最高の歌姫”がSNSに飛び交う「別人説」を一蹴する日

  4. 4

    永野芽郁“二股不倫”疑惑「母親」を理由に苦しい釈明…田中圭とベッタリ写真で清純派路線に限界

  5. 5

    田中圭“まさかの二股"永野芽郁の裏切りにショック?…「第2の東出昌大」で払う不倫のツケ

  1. 6

    大阪万博会場は緊急避難時にパニック必至! 致命的デザイン欠陥で露呈した危機管理の脆弱さ

  2. 7

    永野芽郁「二股不倫」報道で…《江頭で泣いてたとか怖すぎ》の声噴出 以前紹介された趣味はハーレーなどワイルド系

  3. 8

    レベル、人気の低下著しい国内男子ツアーの情けなさ…注目の前澤杯で女子プロの引き立て役に

  4. 9

    永野芽郁“二股肉食不倫”の代償は20億円…田中圭を転がすオヤジキラーぶりにスポンサーの反応は?

  5. 10

    芳根京子も2クール連続主演だが…「波うららかに、めおと日和」高橋努も“岡部ママ”でビッグウエーブ到来!