スポーツ中継解説の質低下に「研究不足」とファン苦言

公開日: 更新日:

■音を消してナイター中継を見るファンも

 解説がつまらないといえば、プロ野球もヒドイ。例えば、昭和時代に活躍した大御所たちが語る現役時代のカビが生えたような自慢話など、何の役にも立たない。そもそも、「とにかく走れ、投げろ」で育った大昔の投手が、筋肉の種類やトレーニング法などを勉強している若手のフォームや数えきれないほどの変化球の特徴などを解説できるのか。

 野村克也氏が80年代に発案した「ノムラスコープ」は、ストライクゾーンを9分割した図を使って、捕手ならではの配球やバッテリーの投球を予測したものだ。野球中継をファン目線で考えれば、テレビ局や解説者たちがやるべきこと、語るべきことはまだまだいくらでもある。

 近年、北米4大プロスポーツのMLB(野球)、NBA(バスケ)、NFL(アメフト)、NHL(アイスホッケー)はスタッツ(選手のプレー内容に関する統計数値)が充実。データを無料公開したことで、観戦に利用できるアプリがいくつも開発された。

 例えば、アメフトやバスケをテレビで観戦しながら、モバイルのアプリで試合中に更新される選手スタッツや分析情報を得たり、他のファンとコミュニケーションを取ることもできる。10年前とは、スポーツ中継を見るスタイルはガラリと変わった。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    元グラドルだけじゃない!国民民主党・玉木雄一郎代表の政治生命を握る「もう一人の女」

  2. 2

    深田恭子「浮気破局」の深層…自らマリー・アントワネット生まれ変わり説も唱える“お姫様”気質

  3. 3

    火野正平さんが別れても不倫相手に恨まれなかったワケ 口説かれた女優が筆者に語った“納得の言動”

  4. 4

    粗製乱造のドラマ界は要リストラ!「坂の上の雲」「カムカムエヴリバディ」再放送を見て痛感

  5. 5

    東原亜希は「離婚しません」と堂々発言…佐々木希、仲間由紀恵ら“サレ妻”が不倫夫を捨てなかったワケ

  1. 6

    綾瀬はるか"深田恭子の悲劇"の二の舞か? 高畑充希&岡田将生の電撃婚で"ジェシーとの恋"は…

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    “令和の米騒動”は収束も…専門家が断言「コメを安く買える時代」が終わったワケ

  4. 9

    長澤まさみ&綾瀬はるか"共演NG説"を根底から覆す三谷幸喜監督の証言 2人をつないだ「ハンバーガー」

  5. 10

    東原亜希は"再構築"アピールも…井上康生の冴えぬ顔に心配される「夫婦関係」