琴奨菊が当たる可能性のある日本人力士は、いずれもガチンコ揃い。10年ぶりの日本出身力士優勝を期待する相撲協会やファンの声に押されて、「ここは空気を読んで…」などと妥協する力士ではない。
単独トップといえど、白鵬は11勝1敗の1差でピタリと後ろについてきている。仮に琴奨菊が星を落とせば、千秋楽に横綱と優勝決定戦となるだろう。その時、再び白鵬に勝てるのか。
優勝争いの筆頭でも、プレッシャーは減るどころか増すばかり。ファンの期待に応えるためにも、「腰も折れよ」とばかりに立ち合いから、がぶって攻めるしかない。