抜擢の原川が劇的弾 U-23手倉森監督に「A代表任せろ」の声
いきなりケチがついてしまった。就任直後のU―22アジアカップの1次リーグを1勝2分けで突破したが、決勝トーナメント1回戦でイラクに力負け。ベスト4に残れなかったことで手倉森監督は批判にさらされた。その後もチームづくりが遅々として進まず、JFA関係者から「オヤジギャグばかり連発。人選を誤った」と手厳しい意見も噴出。ところが五輪最終予選に入ると手倉森監督の評価が一変した。
「これまでの五輪代表監督は、1次リーグの初戦と2試合をベストメンバーで戦い、1次リーグを突破できるだけの勝ち点を稼いでおき、3戦目は控え中心で戦って決勝トーナメントに備えるというパターン。手倉森監督は、1次リーグ3試合にフィールド選手20人全員を使うことで競争原理を持ち込み、チームを活性化すると同時に一体感も植え付けた。決勝トーナメントの初戦・準々決勝イラン戦は“負ければアウト”の試合なのに冷静に相手との力関係を測った。『五輪のアジア枠は3。何よりも準決勝に勝って五輪出場を決めるのが大事』と主力組のMF南野と左SB山中を休ませ、イラク戦では、この2人を先発フル出場させた」(サッカー関係者)