貴乃花親方の攻勢凄まじく…相撲協会「理事候補選」全内幕
「(票が)そろわなかった」
投票前日の28日、こう言って立候補を断念したのが九重親方(60=元横綱千代の富士)。前回の理事候補選では、ナンバー2の要職にありながら裏金顧問らの策略で落選。貴乃花一派に対しては恨み骨髄で今回は目の色を変えて票を漁っていたらしいが、それでも当選に必要な分は集まらなかったということだ。
「なにしろ九重親方は人望がない。それでもアチコチ走り回ってようやくかき集めた票が、あろうことか貴乃花一派に流れたから皮肉なもの。当確ラインギリギリとみられていた山響親方が、最多得票の10票で伊勢ケ浜親方や二所ノ関親方と肩を並べたのも九重親方が抱えていた票が流れたのが原因です。山響親方は自分の一門以外からの票を集めたということです」(別の親方)
新たな理事候補者に決まった10人は、3月28日の評議員会の承認を得て理事に就任。同日に10人の新理事と3人の外部理事による互選で新理事長が決まる。現職の八角理事長に加え、裏金顧問が担ぐ貴乃花親方も理事長就任に意欲を燃やしているが、