81kg級で日本初の金 永瀬貴規が日本柔道の“救世主”に急浮上
日本男子柔道に救世主が現れた。27日の世界選手権男子81キロ級を制した永瀬貴規(21=筑波大)である。
2大会連続2度目の出場でファイナルに駒を進めると、決勝では13年王者のロイク・ピエトリ(フランス)を縦四方固めで畳に沈めた。
同階級で日本勢が決勝進出を果たしたのは、現在の階級区分になって初めてのことで、金メダル獲得の快挙を成し遂げた。
グランドスラム東京、ワールドマスターズなど主要な国際大会で優勝しながら、初出場した昨年の世界選手権では5位に終わった。この1年はパワーで勝る海外勢に対抗するため、スピードと寝技に磨きをかけるなどレベルアップを図った。
若手が頭角を現しただけに男子の井上康生監督は「この階級も(五輪で金を)狙える」と太鼓判を押した。
男子では長期にわたって苦戦してきた同階級のリオでの躍進なるか。