キャンプは金本カラー前面に…阪神「超改革」ここまで順調
グラウンドに笑顔がはじけた。
第1クール最終日の午後、ベテランや二軍から緊急昇格したペレスを除く一軍選手を5組に分けて、外野に設けられた1周約300メートルのコースでリレー競走が行われた。運動会でよく聞くBGMをバックに、抜きつ抜かれつのレースで2着までに入らなかった3つのグループは、2回目のレースを走り終えると「死にそう」と言いながら膝をガクガクさせたり、芝生の上にダウン。息も絶え絶えの選手たちを見て金本監督やコーチ、スタンドも大笑い。これまでの阪神キャンプでは見られない一幕だった。
秋季キャンプでも1度だけ行われたこのリレー。今キャンプでは休日前の恒例メニューにするという。「超変革」をスローガンに掲げる新監督は、「厳しさと明るさ」のあるチームにしたい。金本カラーが出た練習メニューだった。
「超変革」といえば、ダメ虎改革を託されたかつての星野監督もそうだった。4年連続最下位のチームをガラリと変えるため、キャンプ初日からヘッドの島野さんが拡声器を使い選手を鼓舞し、皆、大声を出してユニホームも真っ黒だった。