減少傾向の「キャンプ投げ込み」 賛成派OB語る必要性とは
数をこなせばいい、というものではない。
毎年恒例、キャンプの風物詩となっている投手陣の投げ込み。DeNAの三浦は休日を除いて連日ブルペンに入り、すでに800球以上を投げたことが話題になった。
広島では05年まで投手コーチを務めていた安仁屋宗八氏が、キャンプ限定で臨時投手コーチに就任。かねて「投手陣の投げ込み不足が心配。昔の広島の投手陣は1日300球投げていた」と話しており、先発、中継ぎを問わず投げ込み指令を出した。
さすがに1日に300球も投げさせることはないだろうが、近年は「肩は消耗品」という考えから、「投げ込み否定派」の選手も増えている。オリックスの金子は14年、キャンプ中のブルペンはわずか6回。計400球も投げずに、リーグ最多の16勝を挙げた。本人も「基礎のキャッチボールはできているから」と、ブルペンでは極力投げ込まないようにしている。ドジャースに移籍した前田(前広島)も、「キャンプで投げ込みはしない」という方針を貫いてきた。
投げ込みが有効かどうかは人それぞれ。それでも、安仁屋コーチのように中継ぎにまで投げ込ませる意味はあるのか。