清原容疑者の人生を変えた96年オフ「幻の阪神移籍」
清原和博容疑者(48)が覚醒剤取締法違反で逮捕されると、すぐに「巨人移籍が人生を狂わせた」という見方が出てきた。
例えば、キャスターの小倉智昭は、「巨人に行って、生え抜きの選手がいてキツかったんだと思う。だから、体づくりをして、それが負担になってケガしたりとか……人生の転機で歯車が狂っちゃったのかな」と自身の番組で発言。同じくキャスターの安藤優子も、「巨人に行かなければ清原容疑者はここまで傷つかなかったのでは?」との疑問を投げかけていた。
まるで“清原が覚醒剤に溺れるようになったのは巨人のせい”というような口ぶりだ。日刊ゲンダイ本紙がかねて指摘しているように、清原が違法薬物に手を出したのは、西武時代からである。薬物に身を落とした清原容疑者の転落と結び付けられる巨人もいい迷惑だが、球界でも「いや、FA権を行使した96年オフに巨人ではなく阪神に移籍していたら、少なくともまた別の人生があったのは確かだろう」という声が多い。
■荷物の送り状には岸和田の実家住所
実際、清原はあの年のオフ、阪神入りに大きく気持ちを傾かせていた。当時、清原の身の回りの世話をしていたひとりがこう言うのだ。