清原容疑者の人生を変えた96年オフ「幻の阪神移籍」

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巨人との最初の交渉が終わったあと、清原さんは大荒れだった。交渉に出てきた球団フロントの態度が『来たいのならどうぞ』と居丈高だったそうで、家に戻ってくるなり、『やめや! やめや!』と怒鳴り散らしていた。実はすでに荷造りを始めていて、部屋には家財道具を詰めた段ボールが積んであり、その上の一つ一つに宛先の書いていない宅配便の送り状が置いてあった。その送り状に『岸和田の実家の住所を書け!』と言われ、実際にそうさせられた。2日後の阪神との初交渉後は『ホンマに誠意を感じた』とご機嫌で、あの時点では本人も阪神入りの決意を固めていました」

 当時の阪神・吉田監督に「縦ジマのユニホームを横ジマに変えるくらいの意気込みだ」と口説かれた清原は交渉後、「熱意に汗が出た」とうれしそうだった。だが、その後は巨人の巻き返しや長嶋監督の出馬などで急転。結局、収まるところに収まったわけだが、PL学園時代から恋い焦がれた巨人は甘いところではなかった。

 度重なる故障と不振、1年目にはいきなりファンから激しいブーイングを浴び、前代未聞の応援ボイコットもあった。

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