福士加代子に「名古屋出るな」 日本陸連“異例要望”の本音

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「だからです」と、ある実業団の陸上関係者がこう続ける。

マラソンの記録は天候やペースメーカーのレベルなどにも影響を受けますが、昨年の名古屋で3位(日本人1位)になった前田彩里の時計は2時間22分48秒。設定記録より18秒遅いだけです。しかも彼女は2回目のフルマラソンで、国内では8年ぶりに22分台の時計を出した。今年は五輪キップがかかっている。天候が悪くなければ、22分30秒を切る日本選手は2人ぐらいは出るかも知れない。2時間22分30秒を切る選手が複数出ても、福士が出場していなければ日本人の1位を代表に選べばいい。でも、名古屋に福士が参戦して惨敗し、2人以上の日本選手が、福士の持つ2時間22分17秒を上回る記録を出したらどうなるか。昨年の世界陸上7位でリオの代表内定が出ている伊藤舞以外、残る2人の代表選びがややこしくなる。そうなれば選考結果がどうあれ、必ず批判の嵐が待っている。だから陸連は、福士に名古屋には出て欲しくないのでしょう」

 福士が出るにしろ、出ないにしろ、名古屋ウィメンズの注目度が上がったことだけは間違いない。

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