五輪確定へ名古屋も走る福士加代子は陸連曖昧基準の犠牲者

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 疑問を感じている人は少なくない。

 福士加代子(33)は、先日の大阪国際女子マラソンで日本歴代7位の2時間22分17秒の好タイムでぶっちぎり優勝。「これでリオ(五輪代表)決定だべ!」と満面の笑みを浮かべたのも束の間、あろうことか、最後の選考レースである1カ月半後の名古屋ウィメンズ(3月13日)に出場するというのだ。

 福士は先の大阪国際で陸連設定の派遣基準記録2時間22分30秒を突破。「22分30秒切り」は、07年東京の野口みずき(2時間21分37秒)以来9年ぶりのこと。リオ五輪キップは手中にしたと思いきや、陸連は「代表当確」を出していない。福士が所属するワコールの永山忠幸監督(56)は、「日本陸連から確定と言ってもらえず、(代表から)外れる可能性も数%残っている。無理は承知だが、福士の名前が必ず残るようにしないといけない」と言って名古屋を走らせるというのだが、何も陸連は福士が嫌いなわけではない。

 リオ五輪マラソン代表選手選考要項によれば、選考基準は(1)「内定条件」と(2)「選考条件」に分かれている。

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