「どん詰まりの筒香」へ…ヒントはゴルフのパンチショット
教え子のDeNA筒香嘉智(24)の打ち方が気に入らない。
昨季は打率.317、93打点、24本塁打の好成績を収めた。シーズン終了後には「プレミア12」で侍ジャパンの4番を務め、その後はドミニカ共和国に渡り、ウインターリーグに参戦。帰国したのはなんと年末だった。
プロでもシーズンオフは「休みたい」と思うのが普通。筒香は今年が大事な年だと感じている。だからオフに自らを野球漬けにした。意気込みは素晴らしい。
ドミニカ修業でヒントを得た「すり足打法」で打ち損じを減らそうとしているようだが、キャンプの映像を見て、以前から気になっているところが、そのままだった。
高校時代からタイミングの取り方がうまくない。「どん詰まりの筒香」と呼んだこともあるほど。以前、このコラムで指摘したが、バックスイングの際に右肩、左肩が順に下がり、ギッタンバッコンしてしまう悪癖が気になる。打つ前にムダな動きが多いから差し込まれる。ヘッドが下がるため、打球に角度をつけられない。問題はトップに入る形と、トップからスムーズにバットが出ていないこと。逆にいえば、よく昨季の成績が叩き出せたなとも思う。