あえて言う、センバツの「21世紀枠」は見直すべき
センバツに出場する32校が29日、決まった。
混戦必至だ。軸になるのは大阪桐蔭(大阪)、木更津総合(千葉)、東邦(愛知)、青森山田(青森)の昨秋の各地域優勝校。それ以外では、故障中の主戦投手が復帰できるかがカギを握る明徳義塾(高知)、昨夏のメンバーが多く残る東海大甲府(山梨)、いなべ総合(三重)あたりも力はある。
優勝候補筆頭に挙げられる大阪桐蔭は、安定感はあるが、例年のような爆発力はない。東邦のエースで4番・藤嶋は打撃はいいものの、投手として失点が多い。昨春甲子園優勝の敦賀気比(福井)山崎、「松坂2世」の異名を取る創志学園(岡山)高田のプロ注目右腕2人は、現段階では評判が先行している感がある。逆に投手力が高い木更津総合は打線が課題。どこもこれといった決め手がないが、青森山田は走攻守のバランスが取れた好チームだ。
地域でみると、関東の出場校は粒揃いでレベルが高い。九州、中国は全体的にいまひとつ。近畿は大阪桐蔭1校が抜けている。ただ、明石商(兵庫)のエース吉高は好投手。野手投げで直球は140キロくらいだが、低めのスライダーのキレと制球力が抜群で、これが面白いように決まる。近畿大会で大阪桐蔭と接戦を演じていて、公立校ながら面白い存在とみている。