強弁に場内から失笑も 巨人「声出し」言い訳会見の一部始終
■「賭博じゃない」
今回の問題はすでに昨秋のNPB調査委の調査で判明していた。が、「野球協約違反はない」とされたことで、森田本部長は「NPBの公表しないとの判断に従った。そもそも賭け行為ではない。額も少額。公表するまでもないというような判断があったのも確か」と弁明。自軍の試合の勝敗で選手が金銭のやりとりをしていたというのに、「賭け事とは全く異質の行為。まさに験担ぎ。控え選手の一体感や士気を高めるためのもの」と強弁し、笠原が「(やりとりする金銭の)レートが上がり過ぎて(わざと)打たないことも可能だった」と八百長につながる可能性を示唆したことについては「敗退行為(八百長)とは全く正反対」と語気を強め、報道陣が失笑する場面もあった。
■由伸監督は?
「12年シーズンの春頃からお金を払うようになった。開幕ダッシュに失敗し、序盤は連敗を食らったりして下位に低迷していた。何とかしようと。運を呼び込むような縁起のいい声出し役にご祝儀を払おうとなった」と金銭の受け渡しが始まった経緯を説明。「チームの一体感を高めるため、ベンチ入り全員が積極的に試合に関わっていこうと。その後、チームが本来の力を取り戻した(日本一)。運を呼び込んだ役に(昨季まで)ご祝儀を払い続けた」と4シーズンもの長きにわたり、この慣習が続いてきた“正当性”を熱弁。まるで“奇跡の儀式”とでも言いたげだった。