NPBにできるか 賭博4人目の腐敗巨人に「重い罪」求める声

公開日: 更新日:

 高木京介(26)という4人目の関与者が現れた巨人野球賭博問題。改めて巨人の腐敗が浮き彫りになった。

 となれば、球団に科される罰も、前回のような「はしたカネ」では済まされない。昨年3選手が関与した時、NPB(日本野球機構)が巨人に与えた罰は制裁金1000万円のみ。事の重大さを認識しているとは思えないほどの軽い罰に世間は呆れ返った。それが杜撰な調査の結果、開幕直前になって新たな関与者が出てきたのだ。今度こそ厳罰を下さなければウソだ。

 巨人はすでに渡辺恒雄球団最高顧問(89)、白石興二郎オーナー(69)、桃井恒和球団会長(69)の引責辞任を発表したが、これはあくまで巨人が自主的に行ったもの。NPBの処分とは違う。

 熱心なプロ野球ファンの吉川潮氏(作家)は「もし前回同様に罰金だけなら、億単位の額を科すべきですよ」と言って、さらにこう続ける。

「渡辺球団最高顧問ら3人だけでなく、他のフロントの責任も追及するべき。NPB自ら踏み込んで、会見に出て来た久保球団社長のクビを取ってもいいくらいです。でも、NPBは巨人に甘いですからね。本来ならば、昨年の事件発覚時点で、直後に行われたドラフト権を剥奪するべきでした。巨人が自分たちから不参加を申し出ないのなら、NPBは断固としてドラフト参加を拒否しなければいけなかった。野球賭博に関わる者が4人もいたということは、ファンへの重大な裏切り行為です。今回も軽い処分で済ますなら、NPBやコミッショナーに対する不信感も増しますよ」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    八角理事長が明かした3大関のそれぞれの課題とは? 豊昇龍3敗目で今場所の綱とりほぼ絶望的

  2. 2

    フジテレビにジャニーズの呪縛…フジ・メディアHD金光修社長の元妻は旧ジャニーズ取締役というズブズブの関係

  3. 3

    元DeNAバウアーやらかし炎上した不謹慎投稿の中身…たびたびの“舌禍”で日米ともにソッポ?

  4. 4

    松本人志は「女性トラブル」で中居正広の相談に乗るも…電撃引退にショック隠しきれず復帰に悪影響

  5. 5

    ついに不動産バブル終焉か…「住宅ローン」金利上昇で中古マンションの価格下落が始まる

  1. 6

    フジテレビ顧問弁護士・菊間千乃氏に何が?「羽鳥慎一モーニングショー」急きょ出演取りやめの波紋

  2. 7

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  3. 8

    菊間千乃は元女子アナ勝ち組No.1! フジテレビ退社→弁護士→4社で社外取締役の波瀾万丈

  4. 9

    中居正広「引退」で再注目…フジテレビ発アイドルグループ元メンバーが告発した大物芸能人から《性被害》の投稿の真偽

  5. 10

    中居正広「華麗なる女性遍歴」とその裏にあるTV局との蜜月…ネットには「ジャニーさんの亡霊」の声も