打線は万全の西武 開幕投手・菊池雄星がチームの浮沈握る
攻撃陣は強力だ。昨季打撃2冠の中村、14年本塁打王のメヒア、そして歴代最多となるシーズン216安打の秋山が並ぶ打線は、ソフトバンクにもひけを取らない。
「中でも期待できるのがメヒアでしょう。14年にタイトルを獲得して、すっかり問題児と化していたんです。慢心してしまい、ベネズエラに帰国するとほとんど練習せず、昨年のキャンプに8キロも太った姿で現れた。それでも27本塁打、89打点は立派ですが、打率は・235。さすがに反省したのか、今季は失態を取り戻そうと燃えている。故郷の自宅にも打撃マシンを導入し、練習に励んでいたそうですから」(球団OB)
中村、メヒア、浅村ら主力野手6人は宮崎キャンプ中から独自調整が許され、途中からは二軍が汗を流す高知に移動。じっくりと状態を上げてきたから、万全の状態で開幕を迎えられる。
問題は昨年のチーム防御率がリーグ4位の3.685だった投手陣。昨季は夏場の不振、終盤の故障と厄難続きだった抑えの高橋朋の復調が不透明なうえ、開幕投手に指名されている菊池の出来も懸念材料だ。