転機は6年前…ソフトB工藤監督を変えた“反面教師”とは
指揮官は一度決めたスタンスを崩してはいけない。それを学べただけでも、たった1年間とはいえ西武に戻った価値はあったのではないか。
就任前に懸念されていた佐藤義則投手コーチ(61)との関係も悪くない。いずれも投手論に一家言ある頭脳派。「必ず衝突する」と周囲は見ていたが……。
「意見の相違はあっても、双方とも互いを尊重し合っている。試合中に話し合うことも少なくない。工藤監督は昨季、シーズン中にも頻繁に投手たちを教える『工藤塾』を開催していたが、佐藤コーチが文句を言うわけでもなかった。工藤塾は主に体力面の指導。技術を教えるコーチとはすみ分けが出来ているからでしょう」(地元放送関係者)
プロ野球の監督に必要なものは多々あれど、工藤監督の武器は「円滑な人間関係」。それは古巣の元監督が反面教師になっているようだ。