摂津KOも救援陣完璧 ソフトBは負けて強さを見せつける
昨季の日本一球団で今季もダントツの優勝候補と目されるソフトバンクが、いきなり大敗を喫した。昨季の最下位・楽天に3-7の逆転負け。序盤に首尾よく3点を奪いながら、エース摂津が二回に打者11人の猛攻をくらい、一挙5失点と炎上したのがすべてだった。
「もう少し踏ん張って欲しかった。ちょっと甘く高くいき過ぎた。先頭に立ってチームの雰囲気をつくって欲しかった。残念な形になった」
とは、試合後の工藤監督。打線も三回以降はわずか1安打と沈黙し、楽天の開幕投手・則本に7回で11三振を喫した。昨年、トリプルスリーを達成した3番の柳田も無安打1三振。選手はみな、言葉少なに引き揚げた。
しかし、パのある球団スコアラーはこう言った。
「負けはしましたが、逆にソフトバンクの強さを感じる試合でもありました。エースが6失点で3回KOという“負け試合”。そういう展開で出てくるリリーフ投手が点を許さなかった。摂津降板後の5イニングを4投手が計2安打1失点ですからね。改めて層の厚さを感じさせられましたよ」