「厳しい組」リオ男子サッカーGLの相手を中山淳氏が分析
2戦目の相手コロンビアは、北中米カリブ海予選3位の米国とのプレーオフを制し、本大会にコマを進めてきた。開催国ブラジル、南米1位のアルゼンチンと比べると格下感が漂うが、南米予選でアルゼンチンと1-1で引き分けたり、ブラジルとの試合を3-0でモノにしている。対戦相手の中では、比較的ラクな相手とはいえ、その実力は決して侮れない。
14年のブラジルW杯でザッケローニ元代表監督率いる日本代表が、コロンビア代表に真っ向勝負を挑んで1―4の完敗を喫したが、彼我のテクニック、戦術眼、フィジカルなど比較するまでもなく、日本にはハナから勝ち目がなかった。
年齢制限なしのオーバーエージ(OA)枠3選手以外、23歳以下選手で構成される五輪代表同士の対戦にしても、日本がコロンビアを確実に上回っている部分を探すのは難しい。何とか粘って引き分けに持ち込み、勝ち点1がオンの字という声は少なくない。
「3戦目の相手スウェーデンは、難敵中の難敵と言うしかありません。身長183センチFWグイデッティは、英プレミアの強豪マンチェスターCから現在はスペイン1部セルタに所属。レギュラーとして活躍している。10代の頃は、自由奔放な立ち居振る舞いで物議を醸すことがあり、その“大物感”が、スウェーデン代表の大先輩であるイブラヒモビッチ(パリSG)を彷彿させると評判を集めた。A代表でも実績を残し、日本DF陣が手を焼くのは間違いないでしょう。イタリアのセリエA・パレルモでプレーしているFWクアイソンは、スピードと決定力が武器。この2選手以外にも、欧州各国リーグの主要クラブに所属する選手は多く、日本のB組にスウェーデンが入ってきたことは、不運と言うしかありません」(中山氏)