復帰目途立たずテレビ解説 石川遼の腰痛はどうなっている
どんな状態なのか。
菊水整形外科の千場隆之院長が「実際に診察したわけではないので一般論になりますが……」と前置きしたうえで、こう続ける。
「そもそも腰椎椎間板症自体が曖昧な病名であり、椎間板に原因がありそうな場合にそう診断します。ヘルニアのように原因がハッキリしていれば的確な治療を施せますが、原因がわからないことには治療法を決めかねることになる。しかも場合によっては椎間板が原因ではないこともあります。そのため、どれくらいで治るかも予想しづらい。だから厄介なのです。以前、骨折した上関節突起基部が完治していないとしたら、分離症の可能性も考えられます。分離していると骨自体が前にズレたり、不安定な動きになり、神経を圧迫して腰や足に痛みが出ます。そうなると自然に治ることはありません。負担をかけないようにするか、手術でズレている部分を固める必要があります」
ツアーに出場できず、解説の仕事を引き受けているぐらいだから、本調子にほど遠いのはよくわかる。痛みを抱えながらクラブを握れば恐々とフルパワーを出し切れない。復帰はまだまだ先ということも十分に考えられる。