連続好投で防御率0点台 G菅野は20勝で年俸3億円に現実味
モデルケースは08年、楽天時代の岩隈(マリナーズ)だ。21勝4敗で最多勝利、最高勝率、最優秀防御率の投手3部門のタイトルを独占。チームはBクラスながらMVPにも選ばれた。年俸は1億1000万円から、投手では史上最高の昇給額となる1億9000万円増で3億円に到達。岩隈はこの時、3年総額11億円でサインしている。
今季の菅野はまさに岩隈級のペースである。連続イニング無失点は坂本の暴投のため30で止まったものの、勝ち星はトップタイ。奪三振もトップに躍り出た。菅野以外の他の先発投手に勝ち星がつかない試合が続いたが、この男だけは別次元にいる。
「20勝なら3億円が目安でしょう。菅野の今季の年俸はチームで12位タイだが、内海と阿部はダウンだろうから一気に上位に躍り出る。複数年で3億2000万円の山口といい勝負になるかもしれない。開幕から先発陣で孤軍奮闘している状況からすれば当たり前ですが……」(前出の関係者)
巨人では02年の年俸が1億600万円だった上原(レッドソックス)が17勝5敗の好成績で約倍増となる2億1000万円になったケースがある。
「貯金を稼げ」とはもう言わせない――。そんな快投が続いている。