マメで降板にチーム冷や汗…G菅野の体が悲鳴をあげている
リーグ27年ぶりの快記録を目前にして、巨人のエース菅野智之(26)がマウンドを降りた。
えっ!? なんで? どよめくスタンド、ざわめく記者席。
89年の斎藤雅樹(巨人=現二軍監督)以来となる3試合連続完封勝利がかかっていた22日のDeNA戦で、七回まで完璧な投球を見せていたのだから当然だった。
150キロの真っすぐを連発し、打たれた安打はたったの2本。おまけに無四球とまったく危なげがなかった。球数だって89球。開幕から中5日が続いたとはいえ、登板予定だった20日の中日戦(鹿児島)が熊本地震の影響で中止になった。この日は休養十分の中8日の先発。アクシデント以外に八回のマウンドをマシソンに譲る理由が見当たらなかったのだ。
「(右手中指に)マメができたということで」
延長12回の末に引き分けた試合後、高橋由監督がそう降板理由を明かしたが、圧倒的な投球を続ける菅野には、「だからこそ心配なんです」という声がチーム内には出ていた。