連続完封で神宮初勝利 巨人・菅野「死角なし」とOB投手

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 巨人菅野智之(26)が、プロ4年目で神宮球場初白星を挙げた。

 13日、ヤクルト打線を4安打に抑え、2試合連続の完封勝利。開幕から無傷の3連勝となった。神宮ではクライマックスシリーズを含む、通算7試合で0勝5敗、防御率5.15と苦手にしていた。8試合目にして、ついに鬼門を突破。防御率は0.82に下がり、セ・リーグの規定投球回到達者の中で唯一の0点台である。

 そんなエースに、他球団からは「菅野が投げる日は捨てて残りの試合を勝とう」なんて声も聞こえ始める。この日、「カギは直球」と言って臨んだが、オフから「圧倒」をテーマにその直球を磨いてきた。巨人OBの高橋善正氏(評論家)はこう見る。

「今年は体に厚みが出ましたね。球に『圧力』がある。試合終盤に150キロ台が出る球速と共に、威力が増して打者が押されている。シュート系のワンシームといわれる変化球も威力が増したため、打者が内角を脅威に感じている。そうなると外のスライダーも踏み込めない。もともとコントロールはいい投手。相乗効果が出ているのです。トレーニングの成果が出ているという実感が自信になっているのでしょう。最近の先発投手は6、7回でOKという時代。2試合連続完封というのは珍しい。長い回を投げる。完投するんだというエースの自覚も見える。他の先発陣が不安なため、菅野がフル回転させられ、ガス欠を起こすこと以外、死角は見当たりません」

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