巨人菅野のロケットスタート支えた捕手小林の“内助の功”
巨人の菅野智之(26)が6日、阪神相手に開幕以来の2勝目を挙げた。
本拠地・東京ドームでレギュラーシーズン初完封。「序盤はしんどかった。先に点をもらうまで頑張ろうと思っていた」と三回までに5安打を浴びながら無失点で切り抜けると、結局6安打完封。前日は阪神に敗れ、連敗なら首位を譲り渡すところだったが、「これ以上(阪神に)好きにやらせたくないと。嫌な印象を与えられればいいなと思ってマウンドに上がった」と頼もしかった。
セ・リーグのスコアラーは「(捕手の)小林の存在が大きい」とこう続ける。
「菅野が投げた開幕戦で、小林が貴重な2点適時打を打ったでしょう。あれでチームは開幕ダッシュに成功した。もともと肩は強いし、リードも無難にやっているように見える。何より菅野が投げやすそうですからね」
最初から菅野は同じ年で仲がいい小林を正妻に指名している。バッテリーで話し合いながら配球やゲームプランを練り上げるのが性に合うからだ。
「でも阿部が捕手に復帰する今季は危機だった。高橋監督は『捕手阿部』をキーマンに挙げていたし、ピンピンしていたら、小林は厳しい立場だと誰もが見ていた。それが、阿部が右肩を痛めて開幕前に二軍落ち。相川も故障で離脱した。小林にとってはタナボタでも、開幕戦で結果を出して以降、スタメンマスクを守っている。菅野にとっても、伯父さんでもある原前監督が去り、阿部も不在。小林と組むことで、よりエースの自覚が出ていると目を細めるコーチもいます」(球団関係者)