J最多G大久保嘉人が見た“点取り屋”のライバルたち
■宇佐美が苦境を乗り越えるには?
――昨シーズン、得点王を争った宇佐美貴史が今シーズン、Jリーグで2ゴール(6日現在)と苦しんでいます。
「特に今シーズンの序盤は、昨シーズンのような勢いはなかったね」
――昨シーズン途中には「宇佐美選手には追い付けないかも」と話していましたよね。
「そうやった。ものすごい勢いだったからね。本当に上手い。上手いんだけど、(対戦)相手も研究してくるからね。苦境を乗り越えるには? 失敗しても、とにかくやり続けること。貪欲にゴールを狙い、とにかくシュートを打つこと。これに尽きると思うよ」
――大久保選手が口癖にしている「絶対にゴールを決める! という強い気持ちがストライカーには必要」ということですね。
「ゴールを決めると《試合ごとに取らないといけない》という気持ちにとらわれ、プレッシャーとなっていく。それを跳ね返すだけの強い気持ちを90分間、フルに持ち続けることが、若手には難しいかもしれないよね」
(聞き手=元川悦子・サッカージャーナリスト)