今となっては幻…西武OBに「清原を監督に」構想あった
むなしいエールになりそうだ。覚醒剤取締法違反で逮捕、起訴された清原和博被告(48)の初公判が終わると、球界からは激励の声が相次いだ。
KKコンビの桑田真澄が「しっかりとリハビリに専念して、みんなが待っている彼本来の姿を見せて欲しい」と言えば、西武で同じ釜の飯を食った東尾元監督も「判決が下ったら電話を入れたいと思っている。ひとりで苦しかったら、信頼してくれる仲間を頼って欲しい」と発言。名球会の山本浩二理事長も「除名はしない。更生して、野球界に恩返しできるようになってくれればと思う」と期待を込めた。
裁判で「罪を犯した自分が野球に向き合うのは野球に失礼」と話した清原被告は、その一方で、検察の調べには「監督やコーチになりたかった」と球界復帰への未練を語っていたという。が、古巣の西武関係者がこう言った。
「実は以前、広岡監督と森監督時代の主力選手が中心になってOB会を立ち上げようという動きがあった。西武にはOB会がない。このままじゃ、いい伝統が薄れ、OB同士のつながりが希薄になるばかりと危機感を持ったのがひとつ。もうひとつは『清原を監督にする会』という側面があった。黄金時代の主力が次々に流出。人気も成績も右肩下がりという現状を打破するには、清原を監督に迎えるのがベストで、その後押しをしようとなったものの、当時のフロント関係者に相談したら、『清原? ダメダメ。あり得ない』と相手にもされなかったそうだ。薬物疑惑報道が出るずっと前の話だよ。当時でそうなんだから、前科がついた今となっちゃ、そりゃもう絶対にないだろう」