もうムチャ振り不要 ハム大谷9号弾は「理想のスイング」
改めてそのパワーを見せつけたのが31日の大谷翔平(21=日本ハム)だ。
ヤクルト戦に「5番DH」でスタメン出場。七回、デイビーズの初球をライナーで左翼スタンドに放り込んだ。9号ソロ。日本ハムOBによれば「手元まで引き付けたボールに対して、バットが最短距離ですっと出た。そうやってコンパクトに振り抜けるのが大谷の理想的な打撃」らしい。
だとすれば八回の左前へのポテンヒットは「理想的な打撃」とはかけ離れていた。スイング後に体がよろけて、倒れそうになったくらい。最近の大谷はとにかく、ムチャ振りが目立つ。
今季はオフの筋力トレでパワーアップ。もともとあった長打力に磨きがかかった。今季の9本塁打中6本は左翼方向へのもの。振り回さなくても楽々逆方向に放り込むだけの力がいまの大谷にはある。遠くへ飛ばそうと力んで振り回す必要なんてないのだ。