中日救えるか “格安”新助っ人左腕セプティモの実力と不安
中日の谷繁監督が思わず「超速ぇ」とうなった。
6日、テスト生から1年契約の年俸1000万円で入団した新助っ人のセプティモ(30=米独立リーグ)がシート打撃に登板。打者12人に対して2安打1四球の内容に、「直球は148キロは出ていた。スライダーもうまく投げることができた」と、自画自賛だった。
不安も露呈した。森ヘッドらが本人に指摘したのはセットポジションの際の動作。球種がバレる可能性があるらしい。本人は「修正できる」と事もなげに言ったが、まずは二軍でサインプレーなどに取り組むというから、時間がかかりそうだ。
中日は交流戦開幕から2勝4敗と黒星が先行。先発は踏ん張っているものの、救援陣は31試合連続無失点の田島を除いて安定感を欠く。開幕時は抑えだった福谷は先日、登録抹消。セットアッパーの又吉も二軍落ちした。中継ぎ要員のセプティモにかかる期待は小さくない。
米国では12年にホワイトソックスでプレーし、21試合で0勝2敗、防御率5.02に終わった。14回3分の1で14三振を奪いつつも、被本塁打は3本、与四死球は7個。四球を出して一発を浴びることが多く、1年でメジャー失格。マイナー6年間の通算防御率は4.86。272イニングで311奪三振、226四死球だ。