大竹も内海に続いた 巨人投手“ベテラン再生”に尾花Cあり
改めてその手腕に注目が集まっている。巨人の投手陣を束ねる尾花高夫投手コーチ(58)だ。
1日の内海に続き、2日のオリックス戦で先発の大竹寛(33)が今季初勝利。開幕から二軍で油を売っていたベテラン高給取りの2人になんとかメドが立ったのも、今季から一軍に昇格した尾花コーチの力によるところが大きいというのだ。
内海と大竹は二軍でもそれぞれ、1勝2敗(防御率4.28)、3勝3敗(同2.53)と精彩を欠いていた。これに加えて昨季13勝でチームの勝ち頭だったマイコラスが右肩違和感で不在。先発ローテーションを含む投手陣は開幕から火の車だったにもかかわらず、チーム防御率は12球団3位の3.29に踏みとどまっていたのは確かである。
投手コーチとしての実績はすごい。91年に現役引退後、ロッテ、ヤクルト、ダイエー(現ソフトバンク)で投手コーチを務め、14年間で7度のリーグ優勝。06年に巨人から招聘されると、前年にチーム防御率4.80とボロボロだった投手陣を立て直し、防御率を3.65に改善した。翌07年からも3.58、3.37と成果をあげ続け、09年にはチーム19年ぶりの2点台となる2.94にまでもっていった。10年に横浜監督に就任したが、その年の巨人のチーム防御率は一気に3.89に悪化。いかに、尾花コーチの存在が大きかったかがわかる。