今年も全英前哨戦で棄権…錦織の体は6月に悲鳴をあげる
昨年の再現だ。男子テニスの錦織圭(26=世界ランク6位、第2シード)は15日、ゲリー・ウェバー・オープン(ドイツ・芝)2回戦を前に棄権した。会見で錦織は「痛みがある。本当に残念。初戦で痛めた。(左脇腹は)リハビリができる箇所ではない。休むしかない」と言った。
昨年のこの大会は準決勝の途中だった。イタリアのアンドレアス・セッピ(当時同45位)相手の第1セットで左ふくらはぎ痛により途中棄権した。その前日の試合終盤、サービスの際の着地で痛みを感じ、準決勝はテーピングして臨んだが、試合開始から15分も持たなかった。このとき錦織は、9日後に迫った全英(ウィンブルドン)のため無理をしなかった。
その全英は1回戦でイタリアのボレッリをフルセットの末に破ったものの、3時間20分を超える激闘で完治していない左ふくらはぎの状態は悪化。痛みが引かず2回戦の開始直前に棄権した。
今年もゲリー・ウェバーOPが11大会目。3月には国別対抗戦のデビス杯もあり、全仏まで体力の消耗が激しいクレー(赤土)を4大会こなして開催地のハレにやってきたのは、昨年と同じだ。