「基準明確に」 ヤクルト野村Cがコリジョンへの不満激白
今季から導入された「コリジョン(衝突)ルール」を巡る混乱がやまない。15日はソフトバンクの捕手、鶴岡が送球を受ける前から走路上で仁王立ち。ヤクルトの三塁走者荒木は回り込んで本塁を狙うも、球審の判定は「アウト」だった。真中監督の抗議で審判団はビデオによるリプレー検証を行うも、判定は変わらず。真中監督は「あれでコリジョンルールを取らないのはおかしい。腹立たしい」と怒り心頭。球団は16日、NPBに質問書を提出した。そこで日刊ゲンダイ本紙はヤクルトの野村克則バッテリーコーチ(42)を直撃した。
――15日の試合をどう見ましたか?
「後で映像を見たけど……あれはコリジョンルールを適用してもいいと思う。そもそも、当初発表されたルールだと『送球がそれた時以外は走者の進路を塞いではいけない』とある。でも、鶴岡はボールを捕る前から進路を塞ぐ形で立っていたからね」
――14日の広島―西武戦ではコリジョンルールで当初の判定が覆り、広島がサヨナラ勝ちをしました。
「(西武捕手の)上本がそれた送球を捕りにいって……という状況だったけど、それでもコリジョンルールが適用されるなら、ウチの試合だって適用されるべきでしょう。これでは何が良くて、何がダメなのか分かりませんよ」