200勝とカープ優勝が花道…黒田“今季限り引退”に現実味
「200勝してチームが優勝したら、潔くユニホームを脱ぐんじゃないか……」
広島の黒田博樹(41)について、チーム周辺ではこんな話が出ている。
大記録をかけて臨んだ昨6日の中日戦は「高めに浮いた球をきっちり捉えられた」と話した通り、6回3失点で降板。野茂英雄に続いて2人目となる「日米通算200勝」は持ち越しとなったが、“記録達成”は時間の問題。気になるのはやはり、黒田の「今後」のことだ。
ヤンキースから広島に復帰した昨年、11勝を挙げながらも、シーズン終了後は「燃え尽きた部分もあった」と、引退も視野に入れ、自身の去就について熟考。結果的に現役最高年俸となる6億円の1年契約を結び、「球団、ファンの人を含めて、いろんな人にまだやれる、と言ってもらった。プロとしてそれに応えなければいけない」と話して現役続行の道を選んだ。これまで広島で一度も優勝経験がなかったことや、200勝という記録がモチベーションになったのだろう。
ある広島OBは、「黒田の責任感の強さを考えれば、決してシーズン中に進退のことは口にはしないでしょうが……」と、前置きして、こう言った。