“代打由伸”の穴埋まらぬ巨人 相川亮二に終盤の切り札託す
「穴」は自分がやっていたポジションだった。
20試合を終えて首位の巨人だが、代打の打率は30打数6安打でちょうど2割、打点2、本塁打ゼロとパッとしない。15年は.243、14年は.244。高橋由伸監督(41)が現役の頃より成績が落ちている。
昨季までは自身が切り札だった。
昨季の代打での打率は.395。「顔」で選ぶ四球も多く、出塁率は.489と驚異的だった。勝負どころの試合終盤にこんな切り札がいたら――。
首位の今はまだいいが、これから歯ぎしりする日がくるかもしれない。セのスコアラーも「弱点」と見ているようだ。
「開幕前は亀井かなと思ったけど、左翼のレギュラーに納まっている。長打力のある堂上も二軍に落ちた。若手の大田や中井では経験不足。巨人は頼りになる代打がいない。以前の矢野や昨年までの由伸監督のような威圧感や存在感が誰にもないので助かっています」
そこで白羽の矢が立ったのは、先週13日に一軍昇格を果たした相川亮二(39)である。