動かぬ巨人由伸監督 阿部に「送りバント」は“危険な兆候”
巨人の主砲が4年ぶりの犠打をやった。
7日の西武戦。1点を追う四回無死一、二塁で、5番の阿部慎之助(37)が西武先発菊池の初球を捕手前に転がした。難なく成功して1死二、三塁。続くクルーズの2点適時二塁打で、巨人は一時逆転に成功した。高橋由伸監督(41)は「なかなかチャンスはないかなと思ったので、チャンスを広げて何とかものにしようと、そういう(阿部に送りバント)選択をした」と自らのサインであることを明かしたが、その後、逆転されて連敗である。
何もしない、は言い過ぎでも、ほとんど動かないのが「高橋監督流」だった。試合中の采配はもちろん、選手を二軍に落とす際も村田ヘッドコーチが通告。高橋監督は何も言わないという。原前監督時代も基本的にはヘッドコーチが伝えていたものの、ひと言言いたい時は、監督室に呼び出して伝えることがあった。
「前監督が監督室に呼ぶ時は、課題を直接伝えたい時、文句を言いたい時、チーム事情で落とさなければならず、何となく気まずい時に直筆サインを渡して二軍に落としたなんて“伝説”もあるにはあるが、高橋監督が監督室に呼んだことはまだないようです。逆に一軍昇格した選手に挨拶されても『おっ』と小さく返すくらいで反応は薄い。前監督は大げさに『頼むぞ~』と握手したりして、やたらと熱い時もあった。前監督のようにミーティングでみんなにゲキを飛ばしたこともまだない。いろいろ『正反対』です」(チーム関係者)